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慕情

第46章 刻は流れ…


「門番小僧の癖に…
見た目も変わりやがってッ!!」

 紫仙は
見てくれだけは良い小豆を罵倒した…

「えぇ…
有り難いことに中級使いになってから…」

「小豆様は
背丈も高くなり美青年になりましたね…」

 天は、
うっとりしながら小豆に見惚れていた…

「フン…誰のお陰で、
お前らの祝言を挙げれたと思うんだ!?
それが終わったと思ったら
月詠の成人の儀がある…俺の懐が寂しくなる
ばかりじゃないかッ!!」

 それに…と、紫仙は続けて…

「この肴の味付けは何だッ!?
甘過ぎる!!もっと辛くしろッ!!」

 紫仙は机を両手で叩きながら…
今度は自分で作り直すと言い…
 立ち上がろうとすると…

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