慕情
第47章 月詠の人柄
「月詠坊っちゃん…
紫仙様を甘やかさないで下さい…
それから明日に備えて…
もう、お休みください…」
天は月詠に優しく言い…
「そうですよ…いくら月詠坊っちゃんの
叔父だからって…紫仙様…ではなく、紫仙の
叔父さん…と呼んでやれば良いんですよ…
この酔っぱらい野郎…でも良いですよ?」
小豆は紫仙を茶化し始めた…
「はぁ…天様も小豆様も…
私は、もう明日で十七になります…
月詠坊っちゃん…では恥ずかしくて…
外に出歩けません…」
月詠は首を横に振り溜め息を吐いた…
「では…外に出歩くな…
一生【仙人の領域】に居ろ…
それで俺の跡を継いで管理者になってくれ
そしたら俺は自由の身だ…
それに、まだ寝るのは早いぞ…?
此処に座って俺に付き合え…」