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慕情

第49章 十七の儀


【十七の儀】

 月詠の
十七の儀は盛大に行われ無事に終了した…

 そして、あくる日…月詠は
【妖魔の領域】の管理者でもある父上と
【神仏の領域】の管理者でもある母上に
 区切りの挨拶をして…その後は…

 月詠は
外の世界を見てみたい…との事だったので
本人の意思を尊重し旅をさせる事にした…

「あぁ、そう言えば…
父上より先に母上に先に逢うと良い…」

 紫仙様は月詠に
思い出したかのように、そう言うと…

「えっ?…はい…分かりました…
父上の御都合が悪いのでしょうか…?」

 月詠は紫仙に何気無く、そう聞くと…

「いや…たいした事ではないが…
【妖魔の領域】は今、立て込んでてな…」

 紫仙は
月詠に安心させるように、そう言った…

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