慕情
第49章 十七の儀
「えっ?あぁ…まさか見られていたとは…
気づかなくて申し訳ございません…」
天は頬を染め…
「天様…気づかなかったのですか…?
鍛練が足りませんね…」
小豆は何食わぬ顔で、そう言うと…
「えっ…?
小豆様は月詠坊っちゃんに見られているのを
気づいてらっしゃったのですか?」
天は小豆に
どうして教えてくれなかったのですか?
と、問いただした…
「月詠坊っちゃんも、いづれは一生を
添い遂げる人が出てくるかもしれません…
イチャつく時は、
こうやってイチャつくんだと教えとかなきゃ」
と、小豆は天の頬に軽く唇を触れた…
「ちょ、ちょっと小豆様…!!」
天の鼓動は乱れまくり…