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慕情

第49章 十七の儀


「フンッ!!
天…それだけで鼓動を乱すとは…」

 そうだな…と、
紫仙は顎に手を添え…続けて…

「月詠…これも持っていけ…一生を添い遂げる
奴が出来るまで、これで学ぶと良い…」

 紫仙は月詠に手渡したのは…
二冊の書物だった…

「こ、これは…何ですか…?
裸の男女と男同士が絡み合ってます!!」

 月詠は頬を染め鼓動も乱れていた…

「アッハッハ…良い反応だなッ!!
お前に一生を添い遂げる奴が出来るのは
癪に障るが、どちらが好みか分からんから
両方渡しておくぞ」

 紫仙は腹を、抱えて笑っていた…

「そ、そんなぁ…私には、まだ早いですよ…」

 月詠は恥ずかしくなり俯いてしまった…

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