慕情
第50章 神仏の領域
「なにッ!?極秘任務ッ!?
お前は、マヌケなのかッ!?」
小さな門番は
後退りしながら月詠に、そう言うと…
「あはは…良く言われます…」
月詠は笑いながら、そう言うと…
「笑い事じゃないだろう!!
極秘任務を易々と話すとは…
お前その任務、向いてないぞ…心配だなぁ…
一歩間違えれば命取りだぞ…」
と、月詠は小さな門番に説教されていた…
「トホホ…やはり極秘任務は
向いてないですか…だから私の名は…
巻き物にも記載されてないのですね…」
月詠は落ち込む素振りを見せた…
「おい、おい…そういうつもりで
言ったんじゃないから気にするな…」
小さな門番は困り果て…
「えっ!?気にしなくても、
そのままの私でも大丈夫なんですね…
では、此処を通して貰いますか?」