慕情
第50章 神仏の領域
月詠は一気に畳み掛ける…
「えっ?何故そうなる…まぁ通行証の腕輪も
ある事だし通しても良いだろう…」
続けて小さな門番は…
「極秘任務なら、お前の名は…この巻き物には
記載しない方が良いだろうなぁ…」
と、一人でブツブツ言っていた…
それを聞いた月詠は…
「ありがとうございます…
そうして頂けると助かります!!」
月詠は小さな門番に感謝を伝えると…
「やはり、お前は感情の起伏が激しいなぁ…」
と、小さな門番は…
これ以上、話すと月詠が落ち込んでしまうと
思い言葉を飲み込んだ…
「門番さん…御礼に、これを差し上げます」
月詠は、そう言うと図嚢から
蜂蜜飴を小さな門番の口の中に強引に入れた