慕情
第50章 神仏の領域
「う~ん…でも、門番さんに分かるかなぁ…」
月詠は考え込んでいると…
「あたいに分からない事なんてないぞ…
良いから言ってみろッ!!」
小さな門番は自信たっぷりに言うので…
「では、旅の途中、風の噂で聞いたのですが
今【妖魔の領域】は今、立て込んでる…と
小耳に挟んだので…何かあるのでしょうか?」
月詠は
小さな門番に怪しまれないように聞いてみた
「なにッ!?お前は【妖魔の領域】に
興味があるのか?
まぁ蜂蜜飴をくれるなら、どうでも良いか…」
続けて小さな門番は…
「今【妖魔の領域】が
立て込んでるのは事実だ…何故なら
純血の妖魔の幼子が両親を殺害して脱走した」
と、小さな門番は小声で、そう言った…