慕情
第51章 更なる試練
今度は
本日、二度目のマヌケ発言、呼ばわりに…
中級使いの門番に話を合わせることにした
「えぇ…それは勿論…
私の知り合いより貴方は色男ですよ…」
きっと、この中級使いの門番は
余所者(月詠)の知り合いに似ていた…
と言う言葉を聞いて癪に障ったのだろう…
「そうだろう?だが惚れるなよ?俺には、もう
お慕いしている方が既におるからな…」
と、中級使いの門番は自分に酔っていた…
「ああ…左様ですか…それは残念ですね…
あの…そろそろ通っても宜しいでしょうか?」
月詠は然り気無く聞くと…
「ああ…通行証の腕輪も嵌めているみたいだし
今日は気分が良いから通っても良いぞ…
あっ!!その前に…」