慕情
第52章 再会…
月詠は幼子を落ち着かせる為…
図嚢から蜂蜜飴を取り出して…
「ほら…美味しいよ…
これは私が作った自慢の蜂蜜飴だよ…
元気が出るから舐めてごらん」
月詠は、
そう言いながら幼子に渡そうとすると…
警戒しているのか蜂蜜飴を受け取らず…
「毒など入ってないから…」
月詠は蜂蜜飴を自分の口に含みながら
幼子を安心させるように、そう言うと…
幼子は、それを見て
蜂蜜飴を受け取とり舐め始めた…
「どう…?美味しい…?」
月詠は
幼子の目線に合わせて優しく聞くと…
コクッと頷き…
「……美味しい…ありがとう…」
幼子は俯きながら小さな声で、そう言った
「そうか…それは良かった…」
月詠は幼子の頭を優しく撫でて上げた…