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慕情

第54章 複雑な心境…


 ひとり旅は、つまらないな…
と、月詠は、そう言うと…

「!!うわぁ…!!」

 幼子の身体が、ふわりと浮いた…
温かな温もりに包まれたのを感じた…

 月詠は幼子を優しく胸に抱きしめていた

「坊やの身体は、とても軽いなぁ…
ちゃんと食べないと元気がでないよ?」

 月詠は幼子に微笑み、そう言うと…
続けて…

「私と一緒に付いてきたら良い事いっぱい
起きるかもしれないよ?どうする?」

 月詠は
幼子の頬を指先で撫でながらそう言った…

「良いの…?蜂蜜飴を、いっぱいくれる?」

 その幼子は
心地好い笑みを浮かべながら、そう言った…

「アッハハ…蜂蜜飴は保存食だよ?
他にも、たくさん食べさせてあげるよ?」
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