慕情
第7章 道のり…
「う、うん…ありがとう…」
泡沫は神楽に礼を言った…
「あと、ほら…手拭いで汗を拭いて…」
神楽は裾の袂から手拭いと図嚢を
取り出し…泡沫の汗を拭いてあげた…
図嚢から綺麗な水を手拭いで濡らして
軽く絞り泡沫の首に巻いてあげ…
「ほら…これで涼しくなっただろ?
腹は減ってないか…?」
神楽は
手取り足取り泡沫の世話をしようとすると…
「大丈夫だよ?
さっき皆と一緒に食べたでしょう?
あまり食べすぎると吐いちゃうよ?」
泡沫は
クスクスと笑いながら、そう言った…
「あっ、そっか…
じゃあ、そろそろ移動するか…」
神楽は泡沫を抱き抱えて
今度は神楽の愛馬に一緒に乗り…
【神仏の領域】の仲間達と一緒に
【仙人の領域】へと向かった…