慕情
第9章 水辺…神楽
【水辺…神楽】
神楽達は獣道を通り抜けると
綺麗な湖へと到着した…
「よしッ!!
早速、湖の中に潜り込むとするか…
と言いたい所だけど人数確認をしよう…」
神楽は人数を確認しようとすると…
「神楽先輩を入れて十人ですッ!!」
と、敬礼しながら
いかにも冷静沈着で真面目そうな
後輩が神楽に言った…
「そ、そうか…ありがとう…でも…その…
神楽先輩…っていうのは、ちょっと…」
神楽は自分の指先を髪の中に入れ
ポリポリと搔きはじめた…
「何を言ってるんですか?二年連続、首席で
とても素敵な僕の憧れの先輩ですッ!!
神楽先輩と呼ばせてください!!」
後輩は瞳を輝かせ…そう言った…