慕情
第9章 水辺…神楽
残りの五名は野営を張ってもらう事と
一番重要な事をお願いした…
「日中は、そこまで強い怪しは出没しないが
夜は獰猛な怪しばかりだ…
だから交代で仮眠を取るように…
そして野営を護るように…
もし俺達が順調に数多くの怪しを
射止めれば、すぐに戻ってくるから…」
神楽は、そう言うと…
「では、すぐに戻って来なければ…?」
と、野営班の一人が質問をしてきたので…
「明け方まで戻って来なければ明日の
開会式は、お前ら五人だけで参加しろ」
神楽は平然と答えた…
「えっ?開会式に間に合わなければ…」
姫利は不安な表情をした…
「あぁ…俺たち五名は脱落だな…そんで
すぐに【神仏の領域】に帰還する事になる」
神楽は淡々と答えた…