慕情
第9章 水辺…神楽
それを聞いた…潜水班の四人は…
「えぇ~…そんなぁ…せっかく念願の
六芸大会に参加出来たのに~」
と、今にも泣き出しそう…
「アッハッハ…大丈夫…とは言い切れないが
六芸大会は正確な判断と精神力…
それから協調性も御偉いさんは見てる…
それさえ出来れば開会式には間に合うよ」
神楽は仲間達に教えてあげた…
「そうですよねッ!!
神楽先輩がそう言うなら大丈夫ですよね!!
皆で乗り越えましょう!!」
姫利は神楽の言葉を聞いて安心したのか
元気を取り戻した…
「じゃあ…野営班は、お前に任せたぞ!!」
神楽は同期の仲間に声掛けをした
「お前…絶対、
俺の名前を覚える気…ないだろ…?」
と、突っ込まれたが…神楽は、それには
答えず無言で湖の中へと飛び込んだ…