慕情
第10章 潜水班
「はいッ!!任せてくださいッ!!」
元気よく返事をした…
すると…
「うわぁッ!!たすけてぇ~…!!」
姫利は後ろを振り返ると
他の仲間の声が湖の中で響き渡る…
「ちょ、ちょっと、あまり大声出しちゃうと
他の怪しを刺激しちゃうから…」
姫利は
動揺して声のする方へ近寄ると…
「うわぁッ!!何だコレはぁ!?」
姫利も鼓動を乱していた…
「落ち着け…鼓動を乱すな…
鍛練が足りないぞ?よく見てみろ…」
岩肌に巨大な怪しのワカメが
ユラユラと柳のごとく揺れていた…
「えっ?湖に…ワカメ…?岩肌…って
僕達は湖の底まで潜っちゃったんですか?」
姫利は、さらに鼓動を乱し始めた…