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慕情

第10章 潜水班


「もしかして…お前ら…【仙人の領域】に
来る前に〖怪しの書〗を読んでないのか?
優秀だなぁ…」

 神楽は
姫利に嫌味ではなく本音を言った…

 姫利は、それを聞いて…

「〖怪しの書〗とは…?」

 姫利は、
それには気にも止めずに…質問した…

「この湖には淡水魚、海水魚、甲殻類、
軟体動物、哺乳類、海藻類…色んな怪しが
存在するんだ…それから今、俺達が居る
場所は水面でも湖の底でもなく…
中間地点だ…これは幻…まぁ…
簡単に言うと…蜃気楼みたいなもんだよ」

 姫利は、それを聞くと…瞳を輝かせ…

「さすが…神楽先輩ッ!!物識りですね!!
でも〖怪し書〗なんて聞いた事ないですよ?
僕が無知なだけなのかな…」

 姫利は落ち込んでいると…

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