慕情
第11章 山岳…泡沫
「王華(おうか)ですッ!!
皆からは王くん…って呼ばれてますッ!!」
王華は優雅に自己紹介をした…
「そっか…じゃあ僕も…王くん…?って
呼んでも良いかな?
駄目って言っても呼んじゃうよ?」
泡沫は気さくに王華に伝えた…
「はいッ!!有り難き幸せです…」
王華は泡沫に一礼した…
「じゃあ人数も確認したし…僕と王くんを
含めた五人は探索しよう…残りの五名は野営
を張って交代で仮眠を取ってね」
泡沫は皆に指示をした…
「えっ?泡沫先輩…
俺も付いて行っても良いんですか?」
王華は瞳を輝かせていた…
「ん?良いよ?野営班の方が良いなら…」
泡沫は王華に選択肢を与えた…