慕情
第16章 ご難続き…壱
「おい、泡沫ッ!!なに勝手に…ッ!!」
宵闇は不意を突かれ…
「遠慮なさらずにッ!!【神仏の領域】の
案内は僕がしますので、ご安心あれッ!!」
泡沫は嬉しそうに、そう言った…
「アッハッハ…そうだな…
【神仏の領域】には旨いもんや品物の露店が
沢山あるから泡沫に案内して貰うと良い…」
神楽は腹を抱えて笑っていた…
「ふざけるなッ!!
泡沫は方向オンチだろう?その証拠に
山岳班なのに
神楽と同じ場所の湖に行っただろう?」
宵闇は神楽に笑われたのと
泡沫は悪気はなくとも当たり前の如く…
案内してあげるよ?の言葉に何処に
感情を、ぶつけて良いか分からず、
宵闇は、そう言った…