慕情
第3章 紫仙の過去
神楽は、あぁ…と、答え…
「えーっと…
初物の熟した桃を盗み食いしたんだ…
そしたら泡沫に叱られちゃった…」
神楽は
悪びれもなく姉上に真実を話した…
それを聞いた泡沫は…
「えぇッ!?
神楽が反省の色もなしに正直に話すとは…」
驚きを隠せないでいた…
「アッハッハ…泡沫よ…
今更、何を言っておるのだ?
神楽が、このような性格と知っているのは、
お前と私だけだぞ?」
貴女様は高笑いしていた…
「そう、そう…俺は姉上と、お前だけには
真実を話す…他の奴らは信用できん…」
神楽は頷きながら、そう言った…
「あっ、あの…き、貴女様…処罰は
どうなるのでしょうか…?」
泡沫は恐る恐る聞いた…