慕情
第3章 紫仙の過去
すると、貴女様は…
「そうだなぁ…処罰と言うより
お前達も、そろそろ身を固めてはどうだ?」
貴女様は二人に提案してきた…すると…
「えぇ!?それって…嫁を娶れ、って事?」
神楽は、めんどくさそうに答えた…
「あぁ…そう言うことだ…
名家の御両親からご息女まで神楽と泡沫宛に
私の所に文が届いていてな…」
貴女様は肩を竦めながら…そう伝えると…
「えっ?どうして僕たち宛に文が…?
僕たちの事を知っているんですか…?」
泡沫は不思議そうに貴女様に聞いた…
「あぁ…去年の六芸の大会に出場した時…
二人とも全種目、首席だっただろう…?」
それを聞いていた神楽は…暫く考えた後…