慕情
第17章 状況把握
「神楽先輩…酷いですッ!!
神楽先輩は可愛らしくて別嬪が好き…って、
自分を甘やかしてくれる人が好き…って…
言ってたじゃないですか…?あたしと余生を
共にすれば私は貴方を甘やかしますよ?」
幽蘭は一歩も引かない…
「その通りだが…お前は俺の好みではない…
俺は…しつこい奴は嫌いだッ!!」
神楽は、きっぱり断った…
「泡沫先輩には甘々な癖にッ!!
さっきだって神楽先輩の愛馬に乗って
密着してたじゃないですかッ!!」
幽蘭は、めげない…
「…泡沫は特別だから…って違う意味のな…
兄弟の契りも交わしてるし…
泡沫は身体も弱いし…誤解すんなよ…
いや、待てよ?…何で俺は
コイツに弁解しようとしてるんだ?」
神楽は自問自答していた…