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ぼくはキミを追い払えない 〜エクソシズム†ロストコロニー

第4章 クレリア・ラーナー


フィルが目を覚ます

見覚えのある部屋の景色


クレリアの部屋だ


フィルはクレリアのベッドの上に寝かされていた


“悪魔は…? あれからどうなった!?
 ぜんぜん覚えていない!
 マズイぞッ!?”


フィルは慌ててベッドから飛び起きた!


部屋の扉を開けて、キッチンのほうへ出るがそこにも誰も居ない

外へ出ようとしたとき、キッチンの横の扉

シャワールームから鼻歌を歌いながら頭をタオルでガシガシ拭いているクレリアが出てきた!


クレリアは頭のタオル以外なにも身につけていない!

垂れたタオルの間から小ぶりな乳房が見え隠れしている


クレリアは髪を拭き上げていてフィルが立ち尽くしていることに気が付いていない!


彼女はそのまま首にタオルを引っ掛けて、裸のまま冷蔵庫のドアを開け、冷えたグラスを取り出すと一気に呑み干す


「くぅ~ッ」


と顔をおろしたとき、目の前にいてる少年と目が合った

「!?」


クレリアの眼がこんなにも大きく見開くんだ?とフィルは思った


あまりにも唐突な事だったのでまったく動けなかったクレリアだったが、ふぅっ、と深いため息をつくと目の前にあった大きな鍋を思いっきり投げつけてきた!


グワランッ、ガラン、ガラン…

と大きな音を立てて鉄製の鍋はフィルの頭の真横にそれ、壁に叩きつけられたあと床に転がっていった


「死ねッ!」


クレリアは今度はフライパンを取り出そうとしてきたので、フィルは慌ててくるりと向きを変えてようやく背を向ける


「ご、ごめんなさい!」

「ケダモノは此処にも居たな、あとで除霊してやる!」

クレリアは寝室の方へ歩いてドアを叩きつけるように閉じた


後ろに立ち去るクレリアの姿がチラリと見える

「オシリも小さい」とつぶやくと


隣の部屋から

「なんか言ったかァッッ!!??」


と怒鳴り声が響いていた


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