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「手繋がないのー？」

「……もう小さい子じゃないからお姉ちゃんと手繋がない」

「え……」

そっか……遥斗も大きくなっていくもんね…手繋ぐの恥ずかしい年頃かも…

「あ〜！はる君だぁ！ねぇ、りゅう君！はる君とみうちゃん！早く行こー！」

「ほら、急に走ったら危ないから急ぐなよ」

その声の方を見ると思い切り龍牙君と手を繋いでるランドセルを背負ったありすちゃんがこっちに向かってすごく手を振っている。

朝はありすちゃんが準備がゆっくりだからいつも時間が合わないのに今日は珍しい。
今日は早いけど編み込みの三つ編みがすごく可愛い。

「ありすちゃん、龍牙君おはよー！今日早いね」

「昨日ありすが疲れてかなり早い時間に寝てたから早く起きたらしい。まさか時間合うとはな」

「はる君と一緒に学校行きたいから明日も起きるー！りゅう君、はる君とお手て繋ぐ！はる君お手て繋ごー？」

「うん！ありすちゃん早起きして偉いね」

ありすちゃんは龍牙君の手を離してあっさりと遥斗と手を繋いだ。

遥斗…ありすちゃんとはあんなに嬉しそうに手繋いでる…。
お姉ちゃんと手繋ぐのが恥ずかしいんだもんね…分かってるけどちょっと寂しいな。