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早乙女くんがヒロイン?~エッチ表現有りバージョン~

第10章 ブーム




それから一ヶ月が過ぎた頃の事。



「早乙女、おいーっす!」

「おう」

「早乙女君、おはよぉ」

「龍牙!課題のここの所教えて!俺当たりそうなんだよー」


朝、龍牙君が教室に来ると話し掛けられないくらい人が集まってくる。

私が転校してきた頃はみんな龍牙君の事避けてたのに、最近龍牙君が頭が良い事が七海君からみんなに知れ渡ってしまって余計に人が集まるようになってしまった。

しかも最近席替えをしてしまって席も遠くなってしまった。

みんなに龍牙君の良さが伝わって欲しいって思ってたから良かったけど……

「…早乙女君、忙しそうだね」

「最近、美羽がいるにも関わらず女子からも人気出てきたしね」

「えっ!?何でー?最近みんな龍牙君みたいな強そうな男の人じゃなくて中性的な美形が好きなんじゃないの?」

「別にみんながみんなそういうわけじゃないでしょ」

「男ってモテると急に浮気とかするからちゃんと捕まえておいた方がいいよ?」

そう言われると、龍牙君がそんなことする訳ないって思ってても何だかモヤモヤしてくる。

「ちょっと龍牙君に朝の挨拶だけしてくるっ」

急にすごい独占欲が強く働いて立ち上がって龍牙君の席の方に向かった。

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