早乙女くんがヒロイン?~エッチ表現有りバージョン~
第10章 ブーム
「龍牙、複数プレイした事ある?」
「……俺、そういうの興味ねぇから」
「1回してみたら絶対ハマるって」
その先輩達龍牙君の腕に抱き着いていて、私は咄嗟に龍牙君の横に行って龍牙君を引っ張っていた。
「何この子…」
「あのっ…そういうの困ります…」
「え?もしかして…龍牙の彼女ー?」
私は急いで頷いた。
怖いけど…龍牙君の事取られたくないもん…
「先輩!そろそろ教室戻ろう?な?ほら、今度クラブチームの奴入れた合コン企画するからさ」
「この子知ってる!うちらの学年の男どもも騒いでた転校生」
「うわ〜!ガチ美少女じゃん!胸デカいし」
「でもさ~龍牙の見た目イカついし、龍牙は私らみたいなギャルのが合うくない?」
「彼女ちゃん、その見た目なら他にすぐイケメンの彼氏見つけられると思うしぃ…龍牙の事譲ってくんない?昨日勉強教えてもらって気に入ってんだよね」
「おい、もう冗談は良いだろ。美羽行くぞ…」
龍牙君はそう言うと抱き着く先輩をパッと離して、席を立って私の肩を抱いて教室の奥の私の席の方に連れて行かれる。
三年生達は七海君が教室の外に連れ出していて、教室を出る時に舌打ちが聞こえて心臓がバクバクする。