早乙女くんがヒロイン?~エッチ表現有りバージョン~
第10章 ブーム
~龍牙side~
七海は特に女子に関してはかなり顔が広い。
付き合ってるのか付き合ってないのか知らないが、所謂特定の恋人を作らないモテる奴ってこんな感じなのかと思っていた。
昨日の勉強会に三年の女子が来た時もどうせ七海目当てで来てると思っていたから何も気にしていなかった。
しかし、美羽の事を巻き込んで俺をからかってくるとは思っていなくてあぁいうノリの奴等と関わってしまった事を後悔した。
クラスの友達が良い奴が多かったから完全に油断していた。
「龍牙は本当にごめんな!うちのクラスに来ないように言っておいたから」
「本当に大丈夫かー?早乙女の事ガッツリ狙ってるし姫野に矛先向かわせないように気を付けろよ」
「…は?別に俺の事は狙ってないだろ」
「うわ、早乙女モテてる自覚ないの!?最近女子から声掛けられまくってるのに?」
「?」
最近七海が俺の印象変えてくれたから挨拶くらいはされるけど、普通挨拶くらいするだろ。
美羽以外興味ないから気にした事もなかった。
「…挨拶と事務的な事以外美羽以外と話してねぇけど」
「女子の声色が早乙女の時だけ違うんだよ!」
「気のせいだろ。3年の女子達だってここ来たの七海目的だし」
「いや?あいつら追い返した時もずっと龍牙の事言ってたからそれはガチ。姫野に何か危害加えないように俺も見ておくから」
俺がモテてるなんて信じられないんだが…
とにかく美羽の事は絶対に守らないと。