早乙女くんがヒロイン?~エッチ表現有りバージョン~
第10章 ブーム
旧校舎は補習や授業のリクリエーション等や部活のミーティングで使用される事はあるが試験前のこんな放課後は人気はほとんどない。
旧校舎の音楽準備室は俺が中学に入ってすぐの頃までは普通に使われていたから場所は何となく覚えている。
美羽に何かあったらと思うととにかく早く確かめておきたくて急いで音楽準備室へと向かった。
ガラッ
音楽準備室に入ると中の机の上にあの三年の女子が一人座っていた。
「アハハッ!マジで来た!」
見たところ美羽もいないし、完全にまた遊ばれたらしい。
「チッ……ふざけんじゃねぇ。そういうふざけたノリに付き合うつもりねぇから。一生関わって来るな」
こんなのに時間割かれてしまう事すら腹立たしい。
多分それが腹立たしくて三年の女子が一人な訳が無いという事が頭になかった。
次の瞬間何か硬いもので背中を思い切り殴られ、俺は思い切り前に倒れ込んでしまった。
「グアッ…」
何だ…?椅子か?
「取り押さえて!」
「早く縛らないと抵抗されたら逃げられるよ!」
「ハ!?ふざけんじゃねぇっ!ぶっ殺すぞ!」
倒れ込んだ俺の上に三人乗りかかっていて、後ろで足と手首を縛り上げられてしまう。
全員女子かと思ったが、何故か男も混ざっているようで情けない事に人数で完全に押さえ込まれてしまった。