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早乙女くんがヒロイン?~エッチ表現有りバージョン~

第3章 好み



「本当にチャラくないって。サッカー忙しくて遊ぶ時間ないしさぁ」

「そうだ、こいつなんて高校生ながらにしてプロのサッカー選手だからな!」

「そうなの!?すごいねぇ!」

その七海(ななみ)君という男子は見た目も爽やかで、その上サッカーも上手いってすごくモテそう…七海君みたいな少女マンガのヒーローみたいな男の子って本当にいるんだ!

予鈴が鳴って解散する時に突然七海君に耳打ちされる。

「姫野さん、後で渡したい物あるから次の休み時間廊下に来て」

「へ?渡したい物?」


七海君はウインクをして行ってしまった。


???


何か配布物とか?
七海君ってクラス委員とかなのかな?


皆が居なくなると龍牙君の横顔が見えた。


「龍牙君っ」


先生が教室に入って来たので小さい声で龍牙君を呼ぶと気付いてくれて小さく手を振った。


「おはよー」

「……あぁ」


龍牙君は小さい声でそう言うとすぐにフイっと前を向いてしまった。

少し仲良くなれたかなって思ったけど、そんな事なかったかぁ…

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