早乙女くんがヒロイン?~エッチ表現有りバージョン~
第6章 放課後デート
昨日はありすと遥斗がいたし、姫野の事助けた時はドーナツ連れていたからか勘違いされる事なかったが学校を出て二人で歩いてまた勘違いされるだろうな…
ありすを連れて歩く時もよく勘違いされるが、学校の外で勘違いされてまた姫野に迷惑かけるの嫌だな。
姫野に嫌われたくない気持ちが強いんだろうな。
校門に着くと姫野は俺の制服のブレザーの裾をちょんっと掴んだ。
「龍牙君…」
「どうした?」
姫野を見ると頬を紅くして目線を泳がせる。
「あの……嫌だったら断って貰ってもいいんだけど……手……繋いで歩いてもいい…かな?」
「……は?手!?」
「作戦っていうかっ…手繋いで歩いてたら…付き合ってるみたいに見えて…勘違いされないかなって………うぅ…変な提案しちゃってごめんね……付き合ってないのにそんなの嫌だよね」
「嫌なわけねぇよ!俺はご褒美みたいなもんだけど姫野はいいのかよ……?まだ付き合ってない奴と手繋ぐとか」
「嫌だったら龍牙君に告白しないよっ」
「そ、そうか…じゃあ…」
手を差し出すと姫野は俺の手を握って指を絡める。
「…カップル繋ぎってこれで合ってるかな?」
「わ、わかんねぇ…」
ありすと手繋ぐのと全然違う…
白くて細いのにやわらかくて強く握ったら壊してしまいそうだ。
ありすを触る時みたいに力を入れないように姫野の手を握る。