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「…女子ってこういうの嫌がると思ってたけど美羽は平気なんだな…って、手っ…美羽に懐きすぎだろ」

カピバラはしゃがんでいる私の膝に手をついた。

「ふふふっ！今あげるからちょっと待ってねぇ、はい！どうぞ」

細長く切られたニンジンを口元に差し出すとサクサクと食べてくれて、食べてる顔がまた可愛いくて頭を撫でてあげる。

「龍牙君、見てっ！すごい食べてる！」

「そうだな…カピバラ、お前風呂入ってて濡れてるんだからあんまり美羽にくっ付くんじゃねぇぞ？」

「龍牙君がカピバラとお話してるっ」

もう、すごく楽しくて龍牙君と付き合えて本当に良かったとここでも実感してしまった。

「龍牙君、折角だしカピバラと一緒に写真撮ろー？」

「あぁ、撮ってやるからスマホ貸せよ」

「本当？じゃあ、お願いします！」

よくカップル達が写真撮る時自撮りにして男の人の方が撮ってるもんね。男の人の方が腕長いから撮りやすいのかも。

カメラのモードにして龍牙君に渡すと何故か離れていく。

「撮るぞ」

「えっ」

カシャッ

「ちょっと待って…龍牙君も一緒にだよ？」

「は…？俺はいらないだろ」

「いるの！こっち来てっ」

龍牙君に戻ってきて貰って自撮りモードにしてカピバラと龍牙君とくっ付いてみんな入るようにする。