早乙女くんがヒロイン?~エッチ表現有りバージョン~
第8章 休日デート
一番近くの出口から公園を出てる頃には雨足はかなり強くなっていて、駅の方に向かって急いでいる途中で明るい電飾の建物が見えた。
Hotelって書いてある。
ビジネスホテルかな?ロビーのところで雨宿りさせてもらえる気がする。
入り口が壁に覆われていて見えないけど…
駅までまだ距離あるし、龍牙君がびしょ濡れになっちゃう…
雨宿り出来そうなのに龍牙君は何故か通り過ぎようとしていて私はそれを引き止めた。
「龍牙君、あそこ入ろ?」
「は、はいらねぇよ?」
「でも、雨すごくなってるし…」
「それでもだな!?……ここラブホだぞ……いくらこの状況でも駄目だ!ほら、駅まで行くぞ」
「エッ!?」
よく見ると休憩と泊まりの金額が書かれている。
「あ……本当だ…」
「わかったら……ハックショイッ!」
気温も下がっていて龍牙君は雨に打たれて寒そうだった。
このまま駅に行っても龍牙君は濡れた服で電車乗ったりしたら風邪引いちゃう…
私はグイッとホテルの入り口の方に龍牙君を引っ張った。
「お、おい…」
「ホテルならっ…龍牙君の服乾かせるし……入ろ?」
「駄目だって…こんな所入ったら昨日以上の事するかもしれねぇぞ?」
「龍牙君なら良いもんっ」
龍牙君が掛けてくれたシャツもびしょ濡れになっていて雨水が滴ってきて私の顔を水滴が伝った。
「どうなっても知らないからな…」
私達は入り口が中へと入って行った。