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悪いオンナ…2
第1章 【美大生の僕は魅力溢れる彼女に心奪われて…】
「好き……好きだ、多希…っ」
譫言のようにセックスしながら言っていたと思う
その度に優しく微笑んでキスしてくれる
それが答えなんだと、馬鹿な僕は信じてた
いや、信じる事しか出来なかったんだ
嫌われたくないから、疑いたくない
知らないフリをする事でしか自分を守れなかった
本当に、ズルいね、キミは………
僕の上で淫らに動いて顔を歪ませ
「先イって良い?」って……
童貞ちんぽでイってくれるなら死んでも誤射しない
絶頂した後の締め付けがまだ慣れない
本気で汗だく……
唾液も体液も混ざり合って入り乱れてく
「あぁっ……イキますっ……出ちゃう出ちゃう…っ」
悶絶する僕を見ながら余裕の笑み浮かべて
両足ホールドしてくれる
安心する……肌が密着してると
「まだ抜いちゃダメ」
最後の一突き、奥まで挿れて精子を出しきらないと抜かせてくれない
ゴムを取った後のお掃除フェラも悶絶
ジタバタする僕が好きなんだって
事後のふいに現実に戻る瞬間
後ろからハグされて頬にキスされる
僕の事、好きじゃないくせに
本当は別に彼氏が居るくせに
ぎこちなく笑う陰で、こんな事を考えてしまう
セックスしている最中は絶対誰にも渡さないって燃え盛るのに、この空虚感には慣れないな
「モデル、最後までさせてね」
「え…?」
「ガクの描いてくれる私の絵、楽しみにしてるんだよ?」
「うん………わかった」
「好きだよ」
「え?」
「ガクの描く絵」
「……ありがとう」
一瞬、本当に、僕が見たものは幻だったんじゃないかと本気で思わせてくるんだよ
目の前に居る彼女からは、嘘がひとつもない
指先でも触れたら、簡単に呑まれてしまう
「ガク、もう1回シよっか」
耳元でそう言われたら何も抗えなくなっていく
自ら沼に溺れていくんだ
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