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キセキ

第6章 Vol.6〜勝利と勇気

今、僕は少年の徒競走を見ている
 なんのために?
彼が一位になったら、
 僕は頑張れるのだろうか?

パン!と軽い号砲とともに
 少年を含めた6人の子どもが走り出す
少年の出だしは好調のようだ

『ボクは走るのがそんなに得意じゃなかった』
と、その少年は言った
『気が弱くて、よくいじめられていた』とも

そんな時、前回のオリンピックのときに流された
 僕の生い立ちのVTRを見たのだそうだ

僕も体が強くなかった
 父がそんな僕を心配して、ジョギングをさせた
 それが僕には向いていたらしく
 それがきっかけで、陸上の選手への道を歩み始めた

 高校生の頃、あと一歩でインターハイの出場権を逃した
  でも、その後、猛特訓をして
  次の大会では優勝をすることができた

そんな、内容だったと思う
少年は、それを見て、
 自分もジョギングを始めたんだ、と語った

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