
「好きです。付き合ってください」
第9章 創作「好きです。付き合ってください」
そして、ついにやってきた高校入学式の日。
私は、真新しい制服に身を包み、今までと違う新しい環境への期待と不安、旧友も同じ高校に進学していることへの安心感、でもその旧友が春休み前に恋人をつくってしまって一人だけ取り残されたことへの不満、暇すぎて退屈だった春休みから解放される喜び、など、などなど、様々な感情の海を漂いながら、桜の花を眺めていた…。
「うーん。これぐらいが満開……なのかな?」
「いや、もうすでに散り始めてない?」
誰も居ないと思っての独り言だったのに、後ろから突然に話しかけられ、ビックリして振り返ると、奴がいた!!
「…す、すすっ、鈴木じゃん!!え?えっ?あんた、彼女は?」
「別れた」
「は?!」
「うそ、別れてない」
「はぁ~~~~?!」
何だ今の、つく必要もないのに唐突なウソは。あれか、恋人のいない私に気を遣ったのか?なんだそれ。余計惨めになるからやめとくれやす。
「…と、言うかさ。同高じゃねぇんだから校内で一緒のワケねぇだろ」
「どこ高校?」
「年下」
「は?」
「だから、彼女はまだ中3なんだって」
「年下に手を出すなんて、やーらしーー」
「1コしか違わねぇし!!」
「てか、中3なら受験生じゃん!」
「そうなんすよ」
「ここ受けるの?」
「さぁ?聞いてない」
「え、彼女、なんだよね?」
「まぁね~」
「てか急げ!」
それだけ言い残して、走り去って行く。と、同時に鳴り始めるチャイム。
あっ、やばい。入学式初日から悪目立ちしたくない…。
私も慌てて走り、教室へ。
たしか、さっき見たクラス分けの表では、私のクラスは1年3組。
えーと、3組…3組……あった!!
ドアを開けて教室に入る。すでにクラスメイト達は全員着席していて、先生も来ていた。
ううぅ…気まずい。
私は、真新しい制服に身を包み、今までと違う新しい環境への期待と不安、旧友も同じ高校に進学していることへの安心感、でもその旧友が春休み前に恋人をつくってしまって一人だけ取り残されたことへの不満、暇すぎて退屈だった春休みから解放される喜び、など、などなど、様々な感情の海を漂いながら、桜の花を眺めていた…。
「うーん。これぐらいが満開……なのかな?」
「いや、もうすでに散り始めてない?」
誰も居ないと思っての独り言だったのに、後ろから突然に話しかけられ、ビックリして振り返ると、奴がいた!!
「…す、すすっ、鈴木じゃん!!え?えっ?あんた、彼女は?」
「別れた」
「は?!」
「うそ、別れてない」
「はぁ~~~~?!」
何だ今の、つく必要もないのに唐突なウソは。あれか、恋人のいない私に気を遣ったのか?なんだそれ。余計惨めになるからやめとくれやす。
「…と、言うかさ。同高じゃねぇんだから校内で一緒のワケねぇだろ」
「どこ高校?」
「年下」
「は?」
「だから、彼女はまだ中3なんだって」
「年下に手を出すなんて、やーらしーー」
「1コしか違わねぇし!!」
「てか、中3なら受験生じゃん!」
「そうなんすよ」
「ここ受けるの?」
「さぁ?聞いてない」
「え、彼女、なんだよね?」
「まぁね~」
「てか急げ!」
それだけ言い残して、走り去って行く。と、同時に鳴り始めるチャイム。
あっ、やばい。入学式初日から悪目立ちしたくない…。
私も慌てて走り、教室へ。
たしか、さっき見たクラス分けの表では、私のクラスは1年3組。
えーと、3組…3組……あった!!
ドアを開けて教室に入る。すでにクラスメイト達は全員着席していて、先生も来ていた。
ううぅ…気まずい。
