
Lの禁忌 〜taboo〜
第2章 【百合、咲き乱れる】
朝までは一緒にいれなくてごめんね
子供たちだけにはさせれないから
愛し合った後はかおるが眠りにつくのを待って
そっとベッドから出て行くの
あちゃ〜たくさん着けられてしまった
旦那さんにはバレないだろうけど、
子供たちにも見せられない
Tシャツの下、かおるに抱き寄せられているみたい
消えて欲しくない
かおるに愛された証拠だもん
——今、どこ?
お買い物中にかおるからメッセージが来て
◯◯スーパーだよって返したら
待っててって来たからフリーズしちゃった
え?来るの?嬉しい
仕事、お休みだったの?
カレンダー通りのお休みではないみたいなので
こうしてたまにお休みになったりするのかな
指定された場所で待ってると一台の車が
クラクションを鳴らして合図してきた
わわ、運転してるかおるを初めて見る
助手席に乗せられ、そのまま地下駐車場へ
死角になる場所に停めると
「我慢出来ないっ……」てキスされた
シートベルトを外されスマートにシートを倒される
え?え?暗めの駐車場だけど安心は出来ない
誰かに見られたら………
「丁度この近くで仕事で来てました……少しでもまりさんと会いたくて、お家に居たなら合鍵使って私の部屋に行ってもらおうかなって企んでたんですけど、もう此処でも良いやって……それくらい会いたくなったんです」
あぁ……嬉しい
仕事中だから時間に余裕なんてないでしょ
それなのに私に会う為に車飛ばして来たの?
ジーン…として今度は私からかおるを抱き締める
「このたった5分でも、私にはご褒美です」
「ちゃんとチャージ出来た?」
「……もう1回、キスして良いですか?」
「うん」
いつもスーツ姿の時はキリッとして格好良いのに
私の前では甘々モード
誰も見てないよね?と周りを確認して唇を重ねた
