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「少し……ソファに寝かせてもいいか？」
しおんが問いかけると、奴隷商人はすぐさま深く頭を下げた。
「もちろんでございます。どうぞ、ご自由に🛋」

しおんは二人をそっと抱き上げ、ふかふかのソファへと横たえた。
凛は安堵したように小さな吐息を漏らし、千夏は微かに笑みを浮かべて眠りに落ちる。
二人の寝顔は、つい先ほどまで涙と喘ぎに彩られていたものとは別人のように穏やかで、その対比がかえって眩しく映った。

──その間に、奴隷商人は興奮を抑えきれぬ面持ちで口を開いた。
「しおん様……本当に、素晴らしい写真を撮らせていただきありがとうございました。あれほどの宣伝素材、滅多に得られるものではございません✨」

彼は机の上に数枚の試し刷りを並べた。
そこには――凛と千夏が涙に濡れた瞳でしおんの竿に舌を這わせる姿、ドレス姿で秘部を晒しながら恥じらいに耐える姿、そして吊るされ快感に溺れて潮を吹く姿……。
どの写真も圧倒的で、目を離せない力を持っていた。

「実は……一番最初の、竿のアップとお二人の顔を収めたあの一枚を印刷し、街の広場で試しに掲示したのです。すると――」
商人は目を大きく見開き、身振りを交えて続けた。
「たちまち人だかりができ、既に複数の購入希望が舞い込みました！ これは前代未聞のことです。本当に……本当にありがたいことです🤩」

しおんは静かに頷きながら、眠る二人の髪を優しく撫でた。
「そうか。役に立てたのならよかった」

「……いえ、銀貨五枚などでは到底足りません。追加で銀貨一枚をお納めください」
商人は懐から一枚の銀貨を差し出した。さらに、少し恥ずかしそうに小さな包みを取り出す。
「それから……これは、ささやかですが我が家から。実家が米農家でして。お米を二袋、ご用意いたしました。どうぞお受け取りください🙇🏻」

「米か……🌾」
しおんの目が一瞬和らぐ。
「ありがたくいただこう😊」
彼が微笑むと、商人の顔は安堵と喜びに満ちた。