無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

花香はしおんの膝の上に、向かい合うように座らされていた。胸が触れそうなほどの距離に近づけられ、恥ずかしさに耐えきれず視線を落とす。
「……こんな近くで……っ」
頬を朱に染め、両手は行き場をなくして震えていた。

「俺の首に手を回してくれ」
しおんに短く告げられ、恐る恐る両腕をしおんの首に回した。硬い胸板が間近に迫り、自然と体温が伝わってくる。

その状態のまま、しおんの指先がそっと乳首へ触れる。直接強く扱うわけではない。ただ、触れるか触れないかの絶妙な距離で、円を描くように撫で回し、時折ほんの少しだけ捏ねる。

「ひぁ……っ……あ……んっ……」
触れたかどうかも曖昧な刺激に、花香の喉から甘い声が漏れる。触られる瞬間を待つ時間が長すぎて、むしろ焦らされるような苦しさが全身を支配する。

「ご主人様……っ……なんか……お股の奥が……うずいて……変なんです……」
花香は羞恥と戸惑いで、泣きそうに声を上げる。

しおんは耳元に唇を寄せ、さらに命じた。
「足を開け。……もっと俺に見せろ」

「っ……そ、そんな……っ……」
花香は首に抱きついたまま、羞恥に震える。だが、しおんの視線に抗えず、ぎこちなく両足を開いていった。スカートも下着も脱がされている今、その姿勢は全てをさらけ出すことと同義だった。