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しおんは噴水広場に戻ってきた。
水音に包まれながら待っていた三人は、主の姿を見つけてほっとしたように微笑む。

「すまん、待たせたな。
一緒に来てほしいんだ頼みたいことがある😊」

柔らかな声に、三人は自然と頷き、並んで歩き出す。

石畳を抜け、商業ギルドへ。
重厚な扉をくぐると、すぐに担当官のハヤンが現れた。

「こちらが、しおん様の……☺️」
感嘆の目を向けるハヤンに、三人は少し緊張した面持ちで立ちすくむ。

しおんは振り返り、穏やかに声をかけた。
「大丈夫だ。名前を伝えてあげなさい」

凛が一歩前に出て、真っ直ぐに答える。
「……凛です」

千夏が小さく会釈して続く。
「千夏です」

最後に花香が胸に手を当て、緊張を押し殺すように声を出した。
「……花香です」

三人の短い自己紹介に、ハヤンは満足げにうなずいた。
「なるほど……流石しおん様見る目がありますな」

その横で、しおんが再び口を開く。
「ありがとう。……さて、3人の中から1人、魔振棒の宣伝をお願いしたい。誰がやってくれるか？」

空気が張り詰める。
互いに視線を交わし、戸惑う三人。

やがて、凛が小さく息を吸い込み、一歩前へ出た。
「……わ、私がやります……/////」