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平凡OL、不慮の事故で異世界チート村長へ成り上がり

第38章 褒美の夜〜凛の望み〜

夕食を終えたあと、しおんは三人をリビングに集めた。
落ち着いた声で口を開く。

「……今日は凛が本当に頑張ってくれた。だから、ご褒美をあげたいと思うんだ。千夏、花香――いいか?」

二人は顔を見合わせ、すぐに笑みを浮かべた。
「もちろんです😊」
「凛ちゃん、本当にお疲れさま」

温かな言葉に、凛の胸がじんわりと熱を帯びる。

しおんは視線を凛に移し、柔らかく問いかけた。
「……凛、ご褒美は何が欲しい?」

凛は膝の上で指をもじもじと絡め、頬を赤らめる。
「……あの……わ、私……ご主人様と……えっと……その……🥹」
言葉が詰まり、声が震える。だが、最後は勇気を振り絞って口にした。

「……ご主人様と……SEXがしたいです……っ」

部屋の空気が一瞬、張りつめる。
千夏と花香は驚いて目を見開き、頬を真っ赤に染めた。
けれど同時に、正直に自分の気持ちを伝える凛の姿に、胸の奥が熱くなる。

(……凛ちゃん、すごい……ちゃんと想いを言えるんだ……✨)
二人の心に、尊敬と、そして「私たちも正直に伝えようかな」という小さな勇気が芽生えていた。

しおんは優しく微笑み、凛の頬を撫でる。
「……そうか。いいぞ、凛😊」

そしてふと窓の外へ視線を向け、静かに提案した。
「せっかくだ、今夜は外にしよう。開放的になれるしな🌃」

千夏と花香は顔を見合わせ、少し照れくさそうに頷く。
「……わかりました。お留守番してますね👌🏻」
「凛ちゃん、楽しんできて……☺️」

しおんは凛の手を取って立ち上がり、夜の庭へと歩みを進めた。
背後には、少し赤らんだ顔で二人が見送る姿があった――。

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