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平凡OL、不慮の事故で異世界チート村長へ成り上がり

第39章 それぞれの一日

翌朝。
凛、千夏、花香の三人は、庭に植えたばかりの種に丁寧に水をあげていた💧
柔らかな朝日を浴びながら笑い合う姿を、しおんは縁側から静かに眺める。

(……昨日の売上、銅貨200枚。銀貨に換算すれば20枚か。これで三人に何かプレゼントを買ってやりたいな)

そう考えながら立ち上がり、三人を呼び集めた。

「今日俺は商業ギルドへ行く。――その間、三人は冒険者ギルドへ行って鉱山の採掘依頼を受けてきなさい」

「はい、ご主人様😊」
凛と千夏が声を揃える。

しおんは花香に目を向け、穏やかに続ける。
「花香は初めての依頼になる。だから凛と千夏がしっかり教えてあげるんだぞ」

「任せてください!」
凛と千夏が力強く答えると、花香は少し不安げにしながらも頷いた☺️

しおんは用意しておいた包みを差し出した。
「お昼はこれだ。パンとバナナとサラダにミルク。採掘が一区切りついたら、ちゃんと休んで食べなさい」

三人はそれぞれのリュックに食料をしまい込む。
凛と千夏はお揃いのロンパースに靴下、スタイ、そしてヘルメット姿。
一方、まだ服が仕立てられていない花香は、白いワンピースに馬の顔をかたどったリュックを背負っていた。

準備を終えると、街外れの人影のない場所へ瞬間移動の魔法を発動させる。
「――夕方、噴水の前で集合しよう」
しおんの言葉に三人は頷き、それぞれの目的地へと分かれていった。

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