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平凡OL、不慮の事故で異世界チート村長へ成り上がり

第41章 千夏、宣伝台に立つ

貴族たちが部屋を後にすると、ハヤンが駆け寄り、恭しく一礼した。
「しおん様……天才です! 素晴らしいです👏🏻 そして千夏様も本当にお疲れ様でした🙇🏻」

吊るされた状態から降ろされ、まだ足元がおぼつかない千夏は、真っ赤な顔で小さく頭を下げる。
「……ご主人様とハヤン様のお役に立てて……光栄です😌」

その姿を見たしおんは、優しく頭に手を置いた。
「よく頑張ったな、千夏」
千夏は目を潤ませ、ぎゅっと唇を噛みしめながらも嬉しそうに頷いた。

ハヤンは手元の書類を掲げ、熱のこもった声で告げる。
「本日の結果――銀貨1枚の特別仕様が50本、完売です! 銀貨40枚がしおん様、10枚がギルドの取り分となります。これで貴族層への普及は一気に進むでしょう✨」

さらに深く頭を下げ、息せき切って言葉を続けた。
「追加発注が必要になりますので、今から急ぎ手配してまいります💰 ……しおん様、お気をつけてお帰りくださいませ😳」

そう告げるや否や、ハヤンは慌ただしく走り去っていった。

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