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まぶたを開けると、青空が広がっていた。
一面の草原。頬を撫でる風は柔らかく、肌を心地よく刺激する。

「ここが……異世界😮」

身体を起こすと、すぐに違和感に気づいた。いや、違和感ではない。確かな実感だ。
背は高く、肩は広く、筋肉の筋がくっきりと浮かんでいる。
股間には、確かに男としての証があった。それは堂々とした存在感を放ち、しおんの胸を誇らしさで満たした。

「……やった☺️」

しおんは思わず笑みを浮かべ、心の中で神様に感謝を告げる。

視線を遠くに向けると、二キロほど先に城壁の街が見える。文明の気配に胸を高鳴らせ、しおんは歩き出した。

その途中、足元を這う奇妙な生物に気づく。半透明で、ミミズのような、けれども粘液をまとった小さなスライム。

「魔物……か？」

倒すこともできた。だが、しおんの頭にふとした考えが浮かぶ🤔
（これは……使えるかもしれない）

すぐに捕獲を決め、手にした布で包み込む。小さなスライムはぬるりと蠢いたが、抵抗は弱い。

そのままバッグに放り込む。
――そう、しおんが持つバッグはただの鞄ではなかった。神様が気を利かせて持たせてくれたマジックアイテム。
いくらでも物を入れられ、食糧も武器も生き物さえ収めることができる、旅には欠かせない万能の収納だった。