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平凡OL、不慮の事故で異世界チート村長へ成り上がり

第16章 秘密の力と新拠点

冷蔵保存の魔導具に野菜や果物、魚を順番に詰め込んでいくしおん。
隣で凛はパンをキッチンの棚に並べ、続いて塩や砂糖、ハーブや香辛料を丁寧に揃えていく。

「わぁ……すごい……✨」
凛は目を輝かせながら、徐々に生活感が満ちていく台所を眺めていた。冷蔵庫はもうパンパンで、棚には硬いパンや丸パン、塩や砂糖、ハーブや香辛料が並び、少しずつ“暮らしの匂い”が出てきた。

しおんは一息つき、ふと口を開いた。
「今、俺の手持ちは銅貨133枚ある。だから……そろそろ二人目の奴隷を迎え入れようと思う」

凛は驚きつつも、真っ直ぐにしおんを見上げた。
「……ご主人様が決めたことなら、きっとその子も幸せになれます😊私も協力させていただきます」

しおんは頷き、続けて問いかける。
「これから奴隷商館へ行くが、凛はどうする? 鉱山採掘行くか?」
「はいっ。わたし頑張りたいので……一件だけ、依頼をこなしてこようかと思います💪」

「よし。じゃあ夕方、噴水の前で待ち合わせだ」
「はいっ! 約束です🌸」

二人は互いに笑みを交わすと、しおんは奴隷商館へ、凛はギルドへ。
瞬間移動の光に包まれ、それぞれの場所へと姿を消していった——。

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