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平凡OL、不慮の事故で異世界チート村長へ成り上がり

第4章 腹を満たし、宿へ

ギルドを出たしおんは、ふとバッグから神様がくれた本を取り出した。
「宿は……この街なら三つ推奨、と」
値段やサービスが細かく書かれており、ちょうどいい金額の宿に目を留める。無駄遣いはしたくないが、安すぎても落ち着かない。結局、程よい値段で清潔そうな宿に決めた。

宿へ向かう途中、香ばしい匂いに足を止める。店先から立ち上る湯気、スパイスの香り。どうやら食堂らしい。
「……うまそうだな😋」
空腹に耐えかね、暖簾をくぐる。出てきたのはカレーのようなとろみのある料理と、色鮮やかな野菜のサラダ。
ひと口すくえば、舌に広がる濃厚な旨味と程よい辛さ。見知らぬ世界の料理なのに、不思議と馴染む味だった。
「……これは当たりだな」
腹を満たし、心まで温かくなったしおんは再び歩き出す。

やがて宿に到着。受付には気前のよさそうなおばちゃんがいて、笑顔で迎えてくれた。
「ようこそ、旅のお方。今夜はゆっくりしていってくださいな😄」
銅貨を払い、案内された部屋へと入る。

扉を閉め、荷物を置くと、しおんは部屋の隅にあった姿見の前に立った。
ゆっくりと服を脱ぎ捨て、裸のまま鏡に映る自分を見つめる。
肩は広く、胸板は厚く、腹には力強い筋肉が刻まれている。
そして股間には――堂々とした男の証が存在感を主張していた。

「……これが自分の身体……😊」

胸の奥に熱が込み上げる。
“自分はもう女ではない。男として、この世界で生きていくんだ”
その実感に、竿は自然と硬さを増していく。

「……ふふっ、自分は……女を抱けるんだ」

しおんは鏡越しに自分を見つめながら、熱を帯びた視線を逸らさなかった。

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