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平凡OL、不慮の事故で異世界チート村長へ成り上がり

第21章 幸せの味

「よし、準備はできたな」
しおんが二人を見やり、手を差し出す。
凛は元気に、千夏は少し照れながら、その手を取った。

次の瞬間、光が揺らぎ、三人の姿は森の家から街へと移り変わった――。



ギルドに到着すると、しおんは真剣な声で凛に言った。
「今日は一緒に千夏の冒険者登録をしてやってくれ。それと、自分の今日の依頼も受けてこい」
「はい、ご主人様!」

そして千夏へ向き直る。
「今日は見学だが、明日からはお前も依頼を受けてもらうぞ😊」
千夏は驚いたように目を見開き、それから嬉しそうに胸に手を当てた。
「……わたしも、冒険者になって……依頼をこなせるんですね……!😳」

凛は優しく笑みを浮かべ、彼女の肩を軽く叩く。
「最初は大変だけど、一緒に頑張ろうね✊🏻」
「はいっ!」

「登録を終えたら、噴水の前で集合だ。一緒に鉱山へ向かう」
「はい😆」二人は声を揃えた。



その間に、しおんは別行動をとる。
彼はふと、昨晩ベッドで思い浮かんだ考えを思い出していた。
(元の世界にあったものを、この世界で作って売れば……きっと役立つはずだ)

そう心に決めたしおんは、街へ戻り、商業ギルドの重厚な扉を押し開いた。
次なる挑戦――商売権を得るために。

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