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平凡OL、不慮の事故で異世界チート村長へ成り上がり

第23章 魔道具、誕生

朝、森の家に柔らかな光が差し込む。
朝食を食べ終えたところで、しおんが真剣な顔で口を開いた。

「俺は昨日作った魔道具を商業ギルドに持っていく。商品化できないか相談してくる」

凛と千夏は顔を見合わせ、少し緊張したように背筋を伸ばした。

「二人は鉱山採掘の依頼を一件ずつ受けてこい。経験を積むためだ」
「はい、ご主人様✊🏻」
凛は元気よく答え、千夏も慌てて続いた。
「……わ、わたしも頑張ります😳」

しおんはさらに付け加える。
「それから、お昼ご飯は昨日買ったマンゴーみたいな果物とリンゴ、それにフルーツジュースを持っていけ。俺も商業ギルドの用事が終わったら合流する」

二人は嬉しそうに頷き、リュックを大切そうに開けて、果物とジュースを丁寧にしまい込んだ。
紫色の猫リュックを背負う千夏と、象リュックを背負う凛。その姿に、しおんは少し口元を緩めた。

「そうだ千夏ちゃん、今日は私のロンパース貸してあげる😊」
「えっ……いいんですか?」
「うん! 昨日洗ったばかりだしね。これなら動きやすいよ👍🏻」
「……凛ちゃん、ありがとう🥹」

千夏は白いワンピースを脱ぎ、水色のロンパースに着替える。
胸元には小さなスタイが付けられ、凛とお揃いの姿になった。

「よし。じゃあ街まで行くぞ」
しおんの声と共に、三人の身体が光に包まれる。

瞬間移動の術が解けると、目の前には賑やかな街並みが広がった。

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