『平凡OL、不慮の事故で異世界チート村長へ成り上がり』第23章「魔道具、誕生」　77ページ

小中大テキストサイズ

平凡OL、不慮の事故で異世界チート村長へ成り上がり

第23章魔道具、誕生

「では、お話を伺いましょう😊」

しおんは三本の試作品を机に並べ、冷静な口調で説明を始めた。
直径は平均的な人間のサイズを基準に安全性と適応性を確保したこと。
長さを三段階に分け、浅部・中部・深部それぞれを意識して設計していること。
さらに角度や突起の形状によって異なる刺激を与える仕組みにしたこと。

淡々と、論理的に並べ立てられる言葉。
だが、その背後には「まだ存在しない商品を生み出す」という強い意志が込められていた。

説明を聞き終えたハヤンは、目を大きく見開き、思わず手を叩いた。
「……素晴らしい！　こんな発想は聞いたことがありません。既存の商品にないだけでなく、用途もはっきりしている。必ず需要があります😳」

彼は身を乗り出し、興奮気味に続けた。
「ぜひ、製造を私にお任せください。アイデア料として銀貨三枚をお支払いします。それに利益の分配は、しおん様に八割、私が二割――これでいかがでしょう？」

しおんは小さく頷き、冷静に答える。
「構わない。任せよう👍🏻」

「ありがとうございます！　必ず商品化を成功させ、利益を生み出してみせます🔥」
ハヤンは深々と頭を下げ、その瞳には商人らしい熱が宿っていた。