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商業ギルドを後にしたしおんは、次に仕立て屋へと足を運んだ。
注文していた服が仕上がっているかを確かめるためだ。

店に入ると、店主が笑顔で迎えた。
「お待ちしておりました。千夏様のロンパースと靴、それに靴下が出来ておりますよ😊」
布に包まれた衣装が差し出され、しおんはひとつひとつを確かめながら受け取る。

「ロンパースをさらに二枚追加で頼む。これで代金を」
しおんは銅貨6枚を差し出した。
「かしこまりました。お任せくださいませ」
店主は丁寧に頭を下げた。

ふと、しおんは思いついたように口を開く。
「ところで、何かおすすめの商品はあるか？🧐」

「そうですね……季節はまだ夏ですが、これから寒くなります。冬を見据えてマフラーなどいかがでしょう？マフラー」
「マフラーか……いいな」
しおんは興味深そうに頷いた。

店主は棚から数本のマフラーを取り出し、机に広げる。
「こちらは今年の冬の流行でございます。毛糸で丁寧に編み上げておりまして、柔らかく暖かい仕上がりです」

毛糸の編み目から伝わる温もりを確かめながら、しおんは二本を手に取った。
「この水色と……紫にしよう」

「銅貨3枚ずつ、合わせて銅貨6枚になります」
店主は値を告げる。決して安くはないが、流行の品としては相応の価格だった。

（まだ夏だが、いずれ冬が来る。今のうちに準備しておいて損はない。少し値は張るが、買う価値はあるな）

そう心中で考えながら、しおんは銅貨を差し出した。
「確かに頂きました。またのお越しをお待ちしております」
店主が深く頭を下げる。

包みを受け取り、しおんは仕立て屋を後にした。
水色のマフラーは凛へ。紫のマフラーは千夏へ。
二人の笑顔を思い浮かべると、自然と口元が緩んでいった😌