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翌朝、しおんは爽やかな陽射しで目を覚ました☀️
宿では追加で銅貨を払えば朝食がつく仕組みらしく、せっかくだから食堂に向かう。

テーブルに運ばれてきたのは、香ばしく焼かれたパリパリのパンと、湯気を立てるシチュー。
具には見慣れない野菜と、柔らかい肉がごろごろ入っている。
「……うまそうだな😋」
一口かじれば、パンの香ばしさとシチューの優しい味わいが口いっぱいに広がり、思わず笑みがこぼれた。

腹を満たすと、しおんはギルドへ向かう。
昨日の薬草採取は、驚くほど簡単に終わった。最初は「薬草なんてこんなに楽に見つかるものなのか」と思ったが……今朝になって改めて考えると、不思議でならない。

（俺……草花の見分けなんて一度も学んだことがないはずなのに）

疑問を抱えながら、しおんは掲示板から薬草採取依頼を三つ選び、受付へ持って行った。
「薬草採取ですね？ まとめて三件とは、やる気十分ですね☺️」
「昨日は思ったよりも上手くいったので張り切っちゃいました」
「ふふっ、それは頼もしいです。ではよろしくお願いします」

受付嬢に送り出され、しおんは昨日と同じ草原へ向かった。
そこで手を伸ばすと――やはり薬草がすぐに見つかる。葉脈の形、茎の色、独特の匂い……初めて見るはずなのに、どれが薬草か直感で分かるのだ。

「……昨日も今日も簡単すぎる。これって……」

そこでようやく気づく。
「……神様がくれたスキルのおかげ、か？」

その瞬間、空の上から豪快な声が響いた。
「おおっ！ 大正解じゃ〜！ わしの授けた鑑定スキル、ちゃんと役立っておるのう👍🏻」

もちろんしおんには聞こえない。ただ風が強く吹いたように感じただけだった。
それでも、胸の奥に確かな実感が広がる。

「……そうか。昨日あんなに楽だったのも、全部……😳」

しおんは薬草を摘みながら、苦笑まじりに呟いた。
「……神様に感謝だな」